野 草

■現代の食は・・・

学生の頃、着色料の入ったジュースや飴をビーカに入れて(飴は溶かして)白い毛糸を入れると、真っ赤に染まり、洗っても取れないという実験がありました。
見えませんが、私たちのお腹の中も真っ赤になって残っているのかもとゾッとしたものです。

しかし、食品添加物や石油製品は手放せず、回避できない世の中になっています。

摂取したら、排出する力をつけましょう!

口から摂取したものは肛門から排出することが一番なのです。
留まっていると、腐敗して身体に蓄積したり、ガスを出したりします。

■排出するためには?

排出するために、バランスの良い食事と身体を動かし、睡眠を摂ることが必要です。
デトックス効果のある食品を食べることが必要ですが、島国日本で食品をそろえるには困難になっています。

■野草の力

家庭菜園など、野菜を作るには、土づくりが大切です。
野菜苗を植えたり、種をまいたりする前に、石灰をまいたり、もみ殻や糠をまいたり、
腐葉土を使ったり、人の手をたくさん入れて作られます。

しかし、野草は自然に生えてきます。人を介さずに芽をだす生命力のある植物です。太陽の恵みをしっかりと浴び、化学肥料も使わずしてぐんぐん育つ力があるのです。

古代中国の自然哲学や中医医学の理論の自然観をもちいた陰陽五行理論では、一年を四季と土用期間に分け、季節と時期に起こりやすい不調をその時期に合った野草が養生と考えられています。
たとえば、冬の間にため込んだ老廃物が訪れとともに不調が芽吹く春の季節に生えてくるフキノトウもそのひとつで、あの苦味が毒を出すデトックス効果もあります。

また、野草は日本古くから身近に使っている植物なのです。
よもぎ餅や梅干しなど、野草を使った馴染みがあるものではないでしょうか。

■実は身近な野草

私たち日本人は節目にゲン担ぎとして、食することが多いです。
1月7日 人(じん)日(じつ) 七種の節句~春の七草~
早春に芽吹く七草は邪気を払といわれ、お正月のご馳走続きで疲れた胃腸を癒すために消化の良い草々とおかゆで一年の健康を祈る行事だともいわれます。
これから春に向かい、冬の間に溜まった身体の毒素を排出させる解毒の臓時である肝臓の負担を軽減させるための先人の知恵が若菜摘みという行事に繋がったのかもしれません、
また、ビタミン、ミネラル豊富な七草は冬の間の欠乏しがちな栄養を補っている役割とも考えられます。

セリ・・・・ 香草。食欲増進、腸を整える効果や血液浄化によいといわれています。
ナズナ・・・ 血行促進や解毒作用、利尿作用、むくみに効果があるといわれています。
ゴギョウ・・・痰や咳、のどの痛みに効果があるといわれています。
ハコベラ・・・胃炎や歯茎の出血などの効果があるといわれています。
ホトケノザ・・高血圧の予防、胃腸の働きを整えるといわれています。
スズナ・・・ かぶのこと。消化酵素が多く、カリウムも含みます。免疫を高めてむくみを解消します。
スズシロ・・・大根のこと。消化促進、鎮咳、発がん物質の解毒、二日酔いに効果があるといわれています。

節分 
ひいらぎ・・・においと尖りで邪気払い。
豆・・・   魔を射るので「炒り豆」
恵方巻・・・・昔は身近な野草を蒔いたと言われています。

3月3日 上巳 桃の節句
桃・・・・  桃は邪気を払う。
桃仁→桃の種子の核を乾燥させた生薬。アミグダリンを含み漢方で用いる。

5月5日 端午の節句
菖蒲湯・・・菖蒲→香りが強く、血行促進、厄払いとして使われていた
      お酒に漬け込み「薬草酒」としていた
柏餅・・・ 柏の葉→抗菌、防腐作用があるといわれ、冷蔵庫のない時代は餅が腐れないように巻かれていた
ちまき・・ 武士の戦への携帯食だったともいわれ、抗菌作用のある笹に葉を包むようになった

ほかに、中秋の名月に清酒に菊を浮かべてのんだり、冬至にゆず湯に入って邪気払いをし、理衣をあげたり、冬至南瓜をたべたりと四季にまつわる節目には野草がかかわっています。

■実は身近な野草

温熱サロン Wasou En

ショップサイトBASEにてオンライン販売を開始しました。
◎和草(よもぎ等)蒸し用山野草 越前和草シリーズ
◎和草粉末-松葉、熊笹

順次、商品を更新していきます。

福井店でも店頭販売中!!